紫外線によって肌荒れを起こす症状はいくつかあります。
まだ赤ちゃんの時、生まれて初めて外出した際に皮膚にひどい日焼けの症状が出たりすることがあります。
これを「色素性乾皮症」といいます。
他にも春先などの晴れた日に腕まくりをしたり、海外で強い紫外線を浴びた夕方頃に、小さな赤いブツブツが腕などに出てきて痒みを伴ったりします。
これを「多形日光疹」といい、10-30歳代の女性に多い傾向のある症状です。
日光に当たると当たった部分が赤く痒くなり、さらにひどい時はみみずばれになることもあります。
光線が当たった部分の皮膚でアレルゲンが生じることで、即時型アレルギー反応が起きて出る症状で「日光蕁麻疹」といいます。
内服薬、外用薬を使用することで体が日焼けしやすくなることがあります。
これを「薬剤性光線過敏症」といいます。
外用薬では、湿布薬として使われる物の中で「ケトプロフェン」という系統の湿布を貼って、日光に当たるとその部位が赤く腫れることがあります。
貼薬をはがした後でも4週間程度は皮膚に成分が残っているので、注意する必要があります。
このように紫外線の影響を受けて肌荒れを起こす症状は色々あるので、肌の弱い人は肌荒れを起こしにくい日焼け止めを使ったり、貼薬を使用している人はその部分に直接光が当たらないようにするなどの対策が必要です。
紫外線は浴び続けると肌荒れの原因となります。
肌の老化の原因は活性酸素ですが、紫外線にはこの活性酸素が多く含まれます。
活性酸素は肌に悪影響を与えますので肌荒れを起こします。
また、肌に潤いを与えるコラーゲンも強い日差しにより破壊されてしまいます。
コラーゲンが減少すると肌荒れとともに肌がたるんで垂れてしまいます。
繰り返しの刺激が角質層を肥厚くし、肌の内部が隙間だらけになって、水分が蒸発し、表面のきめが乱れてガサガサしたり、皮めくれといった肌荒れが現れます。
その状態を放置するとさらに肌の荒れが悪化してしまいます。
肌に悪影響を与える紫外線を出来る限り吸収しないことが重要です。
防ぐ方法としては、出来る限り日陰を利用すること。
帽子をかぶり直射日光を避けること。
UVカット成分が配合されている日焼け止めクリームを塗ること。
などです。
特に春と秋の日差しは斜めから射すので肌に直接あたる可能性が高いので特に注意する必要があります。
最終更新日:2022/4/20